01 / 技の概要
二本の前腕、一つの袖、回す動作
袖車絞(そでぐるまじめ)は、講道館の技名一覧で固技に属する12の絞技のうち9番目の技です。「袖」は袖、「車」は車輪を指し、IJFは英語名を「sleeve-wheel strangle」(袖と車輪の絞め)としています。
IJFの定義は、相手と向かい合った形として説明しています。右前腕を相手の喉に、左前腕を相手の首の後ろに当て、左手で自分の右袖を握り、右手の縁を相手の首の右側に差し込み、「両腕を回転させて相手の首に圧力を掛けて」絞める、というものです(英文からの訳)。この一文から三つの特徴が導かれます。柔道衣を握るのは自分の袖だけで、受の襟は握りません。片方の前腕は前から、もう片方は後ろから働くので、首はその間に囲まれます。そして決めの動作は両腕の回転として説明されており、名前の「車」に合っています。
講道館の実演は、もう一つの状況を加えています。私たちが抜き出したコマでは、絞技は向かい合った形ではなく、座った相手の背後から示されています。そのため、このガイドではIJFの向かい合った形を主な約束として説明し、背後からの形は、同じ部品を使う別の開始位置として扱います。
対象とする読者:監督下での寝技の練習をすでに行っていて、指導者から絞技の手ほどきを受けている柔道家です。絞技は独学するものではありません。どの反復でも、相手は参ったをするか「止め」と言うことができ、取は直ちに袖の握りを開いて喉の腕を外します。練習を意識を失う方向へ続けることは決してありません。絞技の規則は年齢区分や大会によって異なるため、試合で使う前に自分に何が適用されるかを確認してください。
目にする呼び名:ローマ字表記の「sode guruma jime」「sode-guruma-jime」、英語の「sleeve wheel strangle」、指導動画のチャンネルによっては短く「sleeve choke」(袖の絞め)や「sode-jime」(袖絞)とも呼ばれます。ブラジリアン柔術では、同じ形が「エゼキエル(Ezekiel/Ezequiel)チョーク」として広く呼ばれています。これは他の競技の通称であり、講道館やIJFの名称ではありません。Evolve MMAの記事は、この名前をブラジルの柔道家エゼキエル・パラグアス(Ezequiel Paraguassu)と結びつけ、この絞めは柔道で最初に袖車絞として知られていたと述べています。私たちはその経緯を一次資料で確認していないため、確立した事実ではなく、一つの説明として扱ってください。
02 / 動画で確認
講道館の映像と、ある指導者による袈裟固からの入り方
YouTubeでこの動画を開く。埋め込みプレーヤーが使えない場合は、元の動画をご覧ください。
私たちは2026年10月14日に、通して再生するのではなく、映像の全体から静止画のコマを抜き出してこの映像を確認しました。そのため、記録はそれらのコマに限られます。受は脚を前に出して畳に座り、取は背後にいて、最初は上体を起こしています。その後、取は片方の前腕を受の首の前に回し、もう片方の腕を受の頭の後ろに上げ、受の両手が取の腕へ上がります。横からの二つ目のカメラアングルが同じ動作を繰り返し、喉の前腕が首の前面を横切って、手が向こう側まで届いている様子を示しています。抜き出したコマの中に、向かい合った形は見当たりませんでした。
四つの問いを持って見てください。どちらの腕が先に入るか。喉の腕の手はどこで止まるか。支えの腕の手は袖のどこを見つけるか。圧力が掛かるとき、受の頭は前へ押されているか、それとも起きたまま保たれているか。コマに写っていないことは、「見えない」と記録します。
YouTubeでこの動画を開く。公式実演とは別の、独立した指導者による参考資料です。
この動画は再生して確認しておらず、具体的な指導内容をこの動画のものとして紹介することはしません。公開元は、これを袈裟固で抑えた相手を仕留める方法と説明し、技を「sode jime(sleeve choke)」(袖絞)と呼んでいます。この説明が、第9項に袈裟固からの経路を含めている理由です。経路の細部は指導者に任せます。
ほかの公開元も、さらに別の入り方を示しています。ドイツ柔道連盟の「Technik Tuesday」シリーズの袖車絞の動画は、同連盟の昇級・昇段プログラムのシリーズの一部です。Sampson Judoの肘を使った袖車絞の変化は、公開元の説明では、横からの攻めで、袖がとてもきつい場合には効かないとされています。どちらも題名と説明のみに基づいて引用しています。
03 / 狙う場面
頭に近く、自分の袖に手が届く
袖車絞には、三つのことが同時に必要です。片方の腕を受の首の後ろに入れられること、もう片方の腕が首の前を横切れること、そして支えの手が、受に切られずに自分の袖に届くことです。受の襟が開いている必要はないため、襟を使う絞技が封じられた場面にも現れます。
上から向かい合い、受の頭の近くで
これがIJFの形です。取が上にいて受の頭が取の胸の近くにあるとき、たとえば受が抑えから逃れようとして取を引き寄せたときや、取が受の脚の間にいるときには、支えの腕を先に首の後ろへ滑り込ませられることがよくあります。KL Judoの「上の位置からの袖車絞」は、公開元の説明では、上からの絞技はめったに効かないという考えの例外とされています。それは公開元の意見ですが、取の体重で受を抑えている間に支えの腕を置ける、という理屈には合っています。
袈裟固から
袈裟固では、取の右腕はすでに受の首に回っています。Steve Scottの動画の公開元は、袖の絞めをこの抑えからの決め技として紹介しています。指導者に尋ねたいのは、この経路では取のどちらの腕が支えの腕になるのか、そして抑えの支配をいつ手放すのか、です。
座った受の背後から
講道館の映像は、背後からの絞技を示しています。ここでは支えの腕が受の頭の後ろに入り、喉の腕が首の前を横切るので、形は裸絞に似ていますが、両腕は両手の組みではなく袖の握りでつながっています。受がすでに取の方へ向き直りつつあるなら、この形は使えません。
使えないとき
受の頭が遠ければ、両腕を首に回すことはできません。受が支えの腕の手首を制しているなら、袖の握りは作れません。自分の袖がとてもきついと、支えの手はまったく握れないかもしれません。それは技のせいにする前に指導者と話し合いたい柔道衣の問題です。自分の区分で絞技が認められていないなら、腕の位置だけを練習してください。
04 / 技の仕組み
支えを後ろに、喉の腕を前に、それから回す
以下の手順は、取が上にいるIJFの向かい合った形に沿っています。順番は編集部による指導上の順番です。IJFの文は前腕の位置を先に、袖の握りをその後に挙げていますが、どちらの腕を先に動かすかは述べていません。指導者がどの順番を望むかを尋ねてください。
まず体重。受の頭を近くにとどめる
どちらの腕も動かす前に、受が頭を引いて離すだけでは逃げられないよう体重を落ち着かせます。その体重を胸、腰、膝のどこから掛けるかは、その時の位置によります。確認:受が弱い力で一度、頭を離そうとします。受の頭がわずかな範囲を超えて動くなら、腕は頭を追いかけることになります。
支えの腕を首の後ろに、手は自分の袖へ
左前腕を受の首の後ろに入れます。それから左手で自分の右袖を握ります。この握りが、二本の腕を一つのまとまりとして働かせます。袖のどこを握るか、指を袖口の内側に入れるかは指導上の細部です。ある指導動画の公開元は、袖がとてもきついと握れないと述べています。確認:支えを作った状態で、受が一度頭を回します。左前腕が首の後ろから滑り落ちるなら、後頭部の高すぎる位置にあったか、緩すぎました。
喉の腕を前に横切らせ、手の縁を右側へ
IJFの文言どおり、右前腕を受の首の前面に横切らせ、右手の小指側の縁を受の首の右側に差し込みます。講道館の横からのコマでは、喉の前腕が首の前面全体を横切り、手が向こう側まで届いています。確認:右手の縁がどこにあるかを受が伝えます。顎や気管に感じるなら、まだ正しい位置にありません。
両腕をゆっくり回す
IJFの定義は、動作を「両腕を回転させて首に圧力を掛ける」としています。私たちはそこに角度や方向を加えません。二本の前腕がどう一緒に回るかは指導者が示します。確認できるのは、圧力が前腕の間にある首に高まっていて、受の後頭部を押して顎を胸に押し付けることになっていない、という点です。確認:受が首の両側に圧力が高まるのを伝え、受の頭が無理に前へ押されたり、ねじられたりしていないこと。
逆の順番で解く
参ったか「止め」があれば、支えの手を袖から開き、喉の腕を首から外します。袖の握りが首を挟んだまま回転だけを緩めるのは、解いたことになりません。毎回の攻防の前に、受が取か畳をたたくか、「止め」と言うことを取り決めておきます。受の両手は取の腕に掛かっているかもしれないので、声での「止め」が大切です。受が反応しなくなったら、両腕を開き、指導者を呼び、練習を終えます。確認:解いた後、取の両前腕が受の首から離れ、左手が袖から離れていること。
支配する点と、それぞれが閉じる逃げ道:取の体重は、頭が離れていくのを防ぎます。首の後ろの支えの腕は、頭が後ろへ動くのを止めます。袖の握りは、二本の腕が引き離されるのを止めます。喉の腕の手の縁は、圧力を首の横に置きます。どれか一つを失えば特定の逃げ道が開きます。第6項は、それらの失敗に沿って構成しています。
二本の腕の間にある首:片方の前腕が首の後ろにあるため、首の前面だけでなく、受の後頭部と首の後ろにも負荷が掛かります。そのため、前からだけ働く絞技よりも、ここでは解き方と「前へ押さない」確認がより重要になります。これは編集上の安全面での強調であり、測定された知見ではありません。
05 / 上達のポイント
制御された袖車絞のための五つの確認
第4項では、動かない相手に対してそれぞれの部品を確認しました。ここでの手がかりは、受が動いて防御する攻防で使います。1回の攻防につき一つを選び、結果を記録してください。
受に切られる前に袖の握りができている
確認:左手が袖を握る前に、受の手が取の支えの手首に届いた回数を数えます。1回の攻防で一、二回を超えるなら、支えの腕の入りが遅すぎるか、動きが相手に見えすぎています。
喉の腕の手が向こう側まで届いている
確認:毎回の反復で、受が「横」か「前」かを言います。数えるのは「横」だけです。「前」なら、喉の腕が届ききらずに止まっています。
受の頭を前へ押し込まない
確認:指導者が横から受の頭の角度を見ます。顎が胸に押し付けられているなら、ほかに何が起きていたとしても、解いてやり直します。
両腕が首に回っている間も土台が保たれる
確認:両腕を組み、圧力は掛けずに、受がブリッジや回転など合意した動きを一度行います。手を離して畳に突くことなく、位置を保てたか。
支えの手首を制されたらあきらめる
確認:受が支えの手首を押さえたとき、袖を取ろうと戦い続けるか、計画を変えるか。望ましい判断は、位置を保ったまま、第7項の抑えか切り替えへ移ることです。
06 / 失敗の原因と修正
袖車絞が止まってしまうのはなぜか
体重、支え、袖の握り、喉の腕のうち、どの部品が最初に失敗したかを突き止めます。圧力の問題は、たいていこの並びのもっと前から始まっています。
「自分の袖が見つからない」
考えられる原因:受が取の右肘を押しのけたため、袖が届かない所にある。左前腕が首ではなく後頭部の高い位置に入ったため、手が出すぎている。袖がきつい、または短い。あるいは、受が取の左手首を押さえている。見分け方:手が外れたところで止めます。袖に届いていないのか、受の手にふさがれているのか、余裕のない柔道衣から滑っているのか。修正:左手が袖を探す前に右腕を少し引き寄せて、袖の方から手に来るようにし、支えの前腕を首の後ろの低い位置に置きます。袖そのものが問題なら、握り方を指導者に尋ねます。評価:同じ反復回数の中で、最初の一手で袖を握れた回数を数えます。
「受が、首ではなく顎に当たっていると言う」
考えられる原因:受の顎が下がっていて、喉の腕がその上に乗っている。喉の腕が高い位置から入った。あるいは、回転が首を閉じる代わりに受の頭を持ち上げている。見分け方:回転の前から受が顎を訴えるなら、置き方が原因です。回し始めてから起きるなら、回転が原因です。修正:解いてから、袖の握りを作る前に喉の腕をより低く置き、受の顎をこじ上げるのではなく、顎が上がるのを待ちます。顎を通して決めることは決してしません。評価:圧力が掛かり始めた瞬間に受が「顎」か「首」かを伝えます。「顎」の数が減っていくこと。
「頭が離れていってしまう」
考えられる原因:体重で受を抑えられていないため、頭が両腕の間から抜け出す。支えの腕が首の後ろで緩い。あるいは、支えができる前に喉の腕を始めた。見分け方:取の胸と受の頭の間の空間を見ます。回すにつれてそこが開くなら、体重の問題です。修正:まず土台を作り直し、次に支え、それから喉の腕の順にします。評価:同じ合意した抵抗で、回転の間ずっと受の頭が両前腕の間にとどまった反復の数。
「受に両腕を引き離される」
考えられる原因:左手が袖を指先だけで握っている。袖の握りが前腕の先の方にあり、受にてこを与えている。あるいは、両肘が広がっている。見分け方:受がどこを引いているかを見ます。喉の腕なら手の縁が決まっていない、支えの肘なら袖の握りが弱い、ということです。修正:袖の握りを指導者に確認してもらい、両肘を受の頭の近くに保って、二本の前腕が離れないようにします。評価:受の合意した一回の引きに対して、握りが残った頻度。
「仕掛けると下になってしまう」
考えられる原因:両腕が受の首に回っていて畳に突く手がなく、受に転がされる。あるいは、腰を重く保たずに、受の頭の上へ前のめりになった。見分け方:いつ転がされたかを記録します。支えの腕の間なら体重を動かすのが早すぎた、回転の間なら回すために腰を上げた、ということです。修正:膝か腰を重く広く保ち、両腕を組んだ状態で合意したブリッジを一度受け止めてから、初めて回転を加えます。評価:絞技を組み、圧力は掛けない状態で、合意したブリッジに何回耐えられたか。
07 / 入り方と絞技の切り替え
受の防御を見て、次の動作を選ぶ
各連続は、開始の位置、取の最初の動作、受の反応、その反応が開く次の動作を示しています。次の動作の条件がそろっていなければ、やり直します。
支えができた → 受が喉を守る
受が両手を喉の前に入れる
開始:上から向かい合い、取の左腕は受の首の後ろにある。最初の動作:右腕が喉の前を横切ってくる。反応:受が、取の喉の腕と首の間に両手か両前腕を差し込む。次の動作:受の両腕は首のところでふさがり、取の腰から離れています。支えの腕を頭の支配として保ち、指導者がこの位置から教える抑えへ移ります。移る間に袖を離します。位置によって、袈裟固や上四方固が行き先になり得ます。中止:受の両手を突き破って喉の腕を首に押し込んではいけません。顎に当たって終わります。
絞技を防がれた → 襟を使う絞技
受が支えの手首を制し、襟は空いている
開始:上から向かい合い、取の左腕は受の首の後ろにある。最初の動作:左手が自分の右袖へ伸びる。反応:受が両手で取の左手首をつかむ。次の動作:受の襟は今、守られていません。袖を使う計画をやめ、練習してあるなら、片十字絞のような十字絞のために、受の襟を交差させて持ちます。中止:組み方を変える間に土台が失われたら、まず位置を回復します。
背後からの形 → 受が向き直る
座った受の背後から、受が取の方へ向き直る
開始:座った受の背後で、取の両腕が首に回りかけている。最初の動作:支えの腕を頭の後ろに入れる。反応:喉の腕が決まる前に、受が取の方へ向き直る。次の動作:首から完全に手を離し、それから受についていって抑えに入るか、座った状態での入り乱れた攻防に戻ります。中止:受が向き直る間に両腕を首に回したままにしようとすると、首がねじれます。解きます。
背後からの形 → 送襟絞
受が頭の後ろの隙間を閉じる
開始:受の背後で、取の右前腕は喉の前を横切っている。最初の動作:左腕が受の頭の後ろへ入ろうとする。反応:受が後頭部を取の胸に押し付け、支えの腕が入る余地をなくす。次の動作:支えの腕は頭の後ろに入れませんが、襟は開いているかもしれません。指導者が教えているなら、左腕を受の脇の下に入れて送襟絞として、あるいは両手を組んで裸絞として組み立て直します。中止:受の頭が取の腕で前へ押されているなら、切り替える前に解きます。
どの防御に最もよく出会うかを数えておきます。相手がたいてい袖の握りを止めるなら、回転よりも、襟を使う絞技や抑えへの切り替えを多く練習する価値があります。
08 / 防御と逃れ方
支えを止め、喉に空間を保ち、頭を動かす
予防(支えの腕を首の後ろに入れさせない)、防御(袖を握らせない、あるいは握られた後に圧力を掛けさせない)、逃れ(その位置から抜け出す)を区別します。どれから学ぶかは指導者が決めます。
予防:頭を取の腕から遠ざける
この絞技には受の頭が近くにあることが必要です。下にいるときは、自分の前腕を取との間に置き、取の胸が自分の顔の上に落ち着かないようにします。背後を取られているときは、取の二本目の腕が来る前に、早めに両手を首まで上げます。取の両前腕が首に回ってしまうと、防ぐのはずっと難しくなります。どの手の位置を使うかは、指導者が示してくれることです。
防御:支えの手首を制する
袖の握りが二本の腕をつないでいます。取の支えの手首を押さえるか、取の右袖を左手から遠ざけておけば、両腕が一緒に働くのを止められます。喉の腕が入った後は、それと首の間に手か前腕を入れて空間を保ちます。指を反らせたり、取の手首をねじったりすることはこの防御に含まれません。取の関節を危険にさらします。
逃れ:取には突く腕がない
取の両腕が自分の首に回っているとき、取には畳に突くものがありません。ブリッジして転がすのはよく思いつく方法ですが、方向とタイミングは指導上の細部であり、腕がすでに締まっているときに動くと圧力が増すことがあります。回転が始まって首に圧力が掛かったら、動き続けずに参ったをしてください。
取にとっての返しと、さらされる危険
受の脚の間に入った上から絞技を試みるとき、取の腕と頭は受の脚に近くなります。その位置では、取が三角絞のような脚を使う絞技にさらされることがあります。指導者がそれを攻防に含めているなら、本当の危険として扱い、弱い絞技にしがみつかずに袖を離して上体を起こします。
09 / 抑込技と絞技の間の移行
抑えから袖の握りへ、そしてまた外へ
袖車絞はたいてい、抑え、抑えからの逃れ、あるいは入り乱れた攻防から現れます。これらの到達と離れ方も、技の一部として練習してください。
袈裟固から
取の右腕はすでに受の首に回っています。Steve Scottの動画の公開元は、この抑えから袖の絞めで決める方法を説明しています。試す前に、どちらの腕を支えにするか、そして受の腕に対する抑えの組み手をどの瞬間に手放すかを指導者と決めておきます。受が逃れられるのはその瞬間だからです。
またいだ位置や横からの抑えから
縦四方固や横四方固からは、受が空間を作ろうと取の頭や肩を押すことがよくあります。受の頭が取の胸の方へ来たら、支えの腕を首の後ろへ滑り込ませられるかもしれません。その間も抑えの体重を保ちます。
絞技から抑えへ戻る
喉の腕が入らないなら、袖の握りを離し、支えの腕は頭の支配だけに使って抑えを作ります。袖の握りを取っ手として残してはいけません。動いたときに、首の後ろの前腕が頭を前へ押すことがあります。
受が逃れたとき
受がうつ伏せになるか取を転がしたら、絞技は終わりです。手を離して位置を回復し、新しい課題を始めます。背後の支配、抑え、あるいはやり直しです。
10 / 段階的な練習(位置練習)
腕を置く練習から、実際の判断へ
変える条件は一度に一つにします。回数と長さは編集部の提案であり、指導者と調整してください。
座った相手に腕を置く
受は座ります。取は支えの腕を置き、袖を取り、喉の腕を置き、回転させずに解きます。受はそれぞれの前腕がどこにあるかを伝えます。ほとんどの反復で、受が喉の腕を首の横に感じると伝えるようになったら次へ進みます。
軽い回転と、すぐに解く練習
取はゆっくり回し、受は早めに参ったをし、取は袖の握りを開いて喉の腕を外します。指導者が不規則に参ったの合図を出します。すべての解きが即座にできるまで、次へ進んではいけません。
上から向かい合って
受は仰向け、取はIJFの向かい合った形で上にいます。受は合意した防御を一つ加えます。喉を守る、支えの手首を制する、あるいは首に圧力を掛けない状態でのブリッジ、のいずれかです。
本当の判断:絞技、抑え、襟への切り替え
受は取に知らせずに防御を選びます。取は第7項から合う分岐で応じなければなりません。受の選択と取の応じ方を記録します。
袈裟固や、抑えからの逃れから始める
抑えから始めます。受は合意した強さで逃れ、取は受の頭が近づいたときに支えの腕を探します。これは絞技だけでなく、その位置への到達も試すものです。
監督:回転を加えるのは、指導者が二人の両方を見られ、受の頭の角度を見守れるときだけです。そうでないなら、第1段階の置く練習と抑えへの分岐にとどめてください。
11 / 試合での実例
二つのIJFリプレーの手がかりと、その限界
2026年10月14日の時点で、IJFの袖車絞のページには、「この技を最も多く使う選手」の欄に16人の選手が挙がっており、その筆頭はタグ付きの試合が10あるハンガリーのプップ・レーカと、7あるスペインのフランシスコ・ガリゴスでした。また、タグ付きの映像がある大会が十ありました。私たちはリプレーを見ておらず、タグの付いた動作が得点になったか、いつ起きたか、どんな戦術が関わっていたかを確認していません。
世界選手権2025:プップ対ビートン
IJFのプップ選手の袖車絞の一覧(選手別ページ)には、世界選手権2025ハンガリー(シニア個人)でのプップ・レーカ(Réka Pupp)対エブリン・ビートン(Evelyn Beaton)が挙がっています。
ポルトガル・グランプリ2023:ガリゴス対アンドラーシ
IJFのガリゴス選手の袖車絞の一覧(選手別ページ)には、ポルトガル・グランプリ2023でのフランシスコ・ガリゴス(Francisco Garrigós)対アンドラーシ・マールトン(Márton Andrási)が挙がっています。
どちらのリプレーにも使える観察の問い
- 位置:上から向かい合っているか、抑えからか、背後からか、入り乱れた攻防の中か。
- 支えが先か:どちらの腕が先に首に回るか。その瞬間、守る側の頭はどこにあるか。
- 袖:攻める側の支えの手が自分の袖にあるのが見えるか。見えなければ不明と記録する。
- 防御:守る側は支えの手首を攻めるか、喉を守るか、ブリッジするか。
- 終わり方:参ったか、審判の介入か、中断か。見えることだけを記録する。
これらはその大会の規則のもとで行われたシニアの試合であり、自分の年齢区分や大会で何が認められているかについては何も示していません。
12 / 変化と似た技
関連する絞技と並べて見る袖車絞
| 技 | 比べる点 |
|---|---|
| 袖車絞 | IJF:向かい合う。右前腕を喉の前に横切らせ、左前腕を首の後ろに当て、左手で自分の右袖を握る。両腕を回す。講道館の映像:背後からの形も示されている。 |
| 裸絞 | 背後から。右前腕を首の前面に横切らせ、両手を受の左肩の上で組む。柔道衣はまったく持たない(IJF)。首の後ろに腕はない。 |
| 送襟絞 | 背後から。両手で受の襟を持ち、左腕は受の脇の下を通す(IJF)。支えになる上衣は自分のものではなく受のもの。 |
| 片十字絞 | 向かい合う。交差させた両手で受の襟を持ち、片方の手のひらは上、もう片方は下(IJF)。両前腕とも首の前にある。 |
すぐできる見分け方:自分の前腕がどこにあり、両手が何を持っているかを確かめます。前腕が首の前に一本、後ろに一本あり、片手が自分の袖を持っていれば袖車絞。両前腕が前にあり、両手を組んで何も握っていなければ裸絞。背後から受の襟を持っていれば送襟絞です。
背後からの形と裸絞:背後からだと、二つは似て見えることがあります。確認すべき違いは支えの腕です。袖車絞では支えの腕が受の首の後ろにあり、その手が自分の袖を持っています。IJFの裸絞では両手が受の肩の上で合わさり、首の後ろに前腕は入りません。どちらを行ったか分からなければ、撮影してください。
実用上の変化:指導動画のチャンネルでは、肘を使った横からの攻め、袈裟固からの入り、上からの形などが紹介されています。これらは同じ技の中での入り方や組み手の細部です。ブラジリアン柔術の通称「エゼキエルチョーク」は同じ基本の形を指しており、柔道の別の技ではありません。
13 / 次の練習課題
重点は一つ:支えの腕と袖
圧力を掛ける前に試みが崩れてしまうなら、原因はおそらく支えの腕と袖の握りです。次の記録を1回の練習に使ってください。
- 場面
- 受は座った状態、その後に仰向けで、取は上から向かい合う。
- 自分の重点
- 左前腕を首の後ろに当て、最初の一手で左手が自分の右袖を握る。
- 気づいたこと
- 袖の握りは一度でできたか。受は喉の腕をどこに感じたか。受の頭は前へ押されていたか。すべての解きは即座だったか。
- 指導者への質問
- 「支えの手は袖のどこを握ればよいですか。自分の場合、どちらの腕を先に入れるとよいですか」
- 次の判断
- 支えだけを練習するか、喉の腕の置き方をやり直すか、抑えへの分岐を加えるか。
説明用の架空の例(実測したユーザーデータではありません):「座った状態で8回。袖を一度で握れたのは5回。受が喉の腕を顎に感じたのは2回で、どちらも支えより先に喉の腕を置いたとき。次回:支えを先に、それから喉の腕。受が横だと伝えるまで回転はしない」。
記録は練習記録テンプレートかJudo AIに残します。
14 / 出典とレビュー
出典・執筆・確認状況
名称、番号、分類は講道館の技名一覧(2017年4月1日付の一覧)に基づいています。腕の位置と動作はIJFの袖車絞の定義(2026年10月14日確認)に基づいています。比較にはIJFの裸絞、IJFの送襟絞、IJFの片十字絞の定義を用いています。通称についてはEvolve MMA「BJJ 101: Ezekiel Choke」(日付なし、二次資料)。動画の権利は講道館とSteve ScottのWelcome Matチャンネルに帰属します。講道館の映像は抜き出したコマのみで確認し、Welcome Matの動画は題名と公開元の説明を通してのみ引用しています。
執筆:Judo AI · 英語版編集確認:2026年10月14日 · 日本語版編集確認:2026年10月15日。原因の見立てと練習は、監督下の練習のための編集上の提案です。実名の指導者によるこのページの確認は行われていません。
規則:このページは、絞技に関する現行の試合規則を示すものではありません。どの試合でも絞技を使う前に、その大会と年齢区分の規則を指導者か審判に確認してもらってください。
関連する固技のガイド:裸絞と送襟絞(背後からの絞技)、片十字絞(十字絞)、三角絞(脚を使う絞技)、袈裟固と上四方固(抑込技)。